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年配の女性記者が、
「ナツヒト様が次の天皇になることに、まだ抵抗する人たちがいます。その反対について、どのように考えられていますか」
「法的には、裁判所が決めて欲しいと考えています。
ナツヒトが国民に受け入れられるかどうかは、私にはわかりません。
ただ、落ちつくところに落ちつくだろうと思います。
個人的には、不満が残る皇太子であったとしても、皇太子を残すことができたことに満足しています。
ナツヒトが、健やかに成長してくれたことを嬉しく思います。
彼の皮膚の色に不満があるかもしれませんが、私が最良だと考えた皇太子であり、私を信じて欲しいと思います。
ナツヒトにとって、私の死が予定より遅くなったことは幸運だったと思います。
皇太子として私の代理を続けている間に、準備が進みました。
何より、ナツヒトに嫁が来てくれ、ありがたくてなりません」
「皇太子に助言されるとしたら、何でしょうか」
「子供は多い方がいい。五人ぐらいは生んだ方がいいと助言しています」と、笑顔で答えた。
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