一家の腫れ物

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家族の遺体をリビングに引きずり、その痕を雑巾で拭いた。 やっと、俺は自由になれた。 なんでも、これからは好きに生きられる。 俺は凶器に着いた血を拭き取って台所にしまい、昨日のうちに用意した荷物と妹と母親が持っていた宝石、憎い父親の財布から抜き取ったありったけの金を持って家を出た。出た後、鍵はかけず鍵は持って出かけた。 東京はいいと思う。俺がどういう行動に出ても、人は見て見ぬふり。 俺にとってこの家は檻そのものだった。家族はいない。だって、煩わしくてある時から嫌いになった。
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