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「多摩川。俺等の大好きな場所なんだ」
風が俺と陽の髪を泳がせる
陽の髪は細い絹のようだった。
何故か俺は陽の髪に手をのばしていた
陽は目を丸くして固まっていた
ふと我に返り、陽の顔を伺う
暗くてよく見えなかった
「ごめん...」
「ううん...」
今まで味わったことない空気だった
「髪に、なんかついてた??」
「いや、ただ触ってみたかったというか...」
テンパる俺に陽はクスッと笑い
首を傾げ髪の毛を俺の近くに寄せてきた
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