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「離してください!!」
コンビニ外から
大きな声が聞こえてきた
外に出てみると
あの女の子と大毅がいた
何やら大毅が女の子の腕を掴みながら
口論になっているようだった
女の子と目が合う。
くっきりとした二重で大きな瞳が
少し涙目になりながら何か言いたそうだった。
女の子の言いたいことが
すぐにわかった。
助けて
そう言っているように思えた
「離してやれよ、大毅。嫌がってんじゃん」
大毅の手を女の子の腕から離してやった
「ごめん...」
大毅は落ち込んでいた
女の子は俺の服の裾を摘みながら
背中に隠れていた
その手は少し震えていた
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