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「ありがとうございます...」
女の子はお辞儀をしながら言った
「いつも、ここにいますよね。私もここ毎日来るんです」
女の子の言葉に僕は少し驚いた
毎日ここに来ている...
この子も俺等と同じなのだろうか
「名前は??」
気付けばこんなことを口走っていた
この時の俺は
ちょっと可笑しかったかもしれない
この子も俺等と似た者同士なのかもしれない
そんなことを思っていたからだろうか
この時の俺は他にもある気持ちを押さえ込んでいた
それは締め付けられるような
何かが溢れ出しそうな
俺が何かに飲み込まれて溺れていくような気がしていた
“恋”というもの
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