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二人とも寂しい思いなんて絶対にさせない。喧嘩は多くてもいいから、賑やかな家庭を作りたい。
ぶつかりながら一緒に過ごしていくのが家族だと思っている。泥にまみれて涙にまみれて、それでも最後の最後は笑顔でいられるようにしたい。自分は望まれて生まれてきたんだと、それだけは心の真ん中に持っていて欲しい。これからの人生、落ち込むことも、自分を見失うこともきっとあるだろう。それでも、どんな時でも、自分は愛されて生きているんだということだけは分かっていて欲しいのだ。
最低とか、ケジメとか、粛清とか。自分に対して、自分の運命に対して、自分のこれからに対して、そんな言葉を口にするような思いだけはさせてたまるものかと思う。
リコだって、リコのお腹の赤ちゃんだって、詩織からの贈り物なのだ。全ては、僕が愛した詩織から繋がっている。そしてもっともっとこれから繋げていきたいと思っている。
まずは、僕とリコの手でこの先へと繋げていくのだ。
完
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