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彼に初めて逢ったのは二月の始め
まだまだ寒い夜の事……
電話で毎日と言う程声を聞いていたはずなのに
隣でその心地よい声を生で聞いた私は不思議な気持ちと共に妙な緊張感を持ち合わせていた
彼の顔を直視出来ずにいる私の心を悟った彼
その緊張を解くかの様に優しく楽しく話し掛けてくれていた
あの日から……
こんな日々が訪れるとは思ってもみなかった
私の生活パターンと彼のパターンが似ていた
二人が急接近するのに時間は掛からなかった…
私は彼に恋をした
本当なら恋など出来る立場ではなかったのに………
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