何故出会ったのだろう…

8/12
前へ
/580ページ
次へ
値段の割りには大して美味しいとは思えない寿司だった 寿司屋の大将に紹介されたスナックに移動した スナックなど殆ど縁が無かった私 が、彼はオネエチャンの付く店系には慣れていて、かなりテンション高めで、私が制する事をしなければ、彼の毒舌は留まる事を知らぬかの様にトークが炸裂していたところだった が、彼が以前 『飲み屋に行って、こっちは金を払ってサービスを受けに来ているのに、最近の若いのは逆にこちらが気ぃ遣ってやってんだぜ。引き出しが少ない奴に限って「歌でも如何ですか?」と言ってくる。歌が唄いたければBOX行くわな』 と言った事があったが、その店はまるで彼の話を証明するかの様な接待だった 内心私は笑っていた が、あちらも女連れの客では対応も違って当然だっただろう 久々にお酒を飲んだ私は少量だったにも関わらず酔っ払っていたかな…… 12時閉店だったこの店、実は私達がチェックインしたホテルのテナントに入っていたのだった 会計を済ませ、私達は部屋へと戻って行った
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!

242人が本棚に入れています
本棚に追加