242人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋に戻った私達は、何か糸が切れたかの様にお互いを求めあったのだった……
普段なら必ずシャワーをしてからベットに入るのに、その日はそんな時間すら惜しむかの様に体を重ねたのだった…………
私は常に彼の言いなりになっていた
彼の言うがままに、彼に逆らう事無く………
彼は昔は堅気の人間では無かった
出会った頃から何となく普通の人とは違うと感じてはいた
が、彼は
『俺は俺じゃん?どんな仕事をしていようと、慧の目の前にいる俺には変わり無い。それに俺と言う人間を知ったらお前は絶対に俺から離れて行く……』
と言っていた
でも一緒に居る時間が長くなれば、敢えて説明してくれなくても、何らかの形で彼と言う人間が見えてくる
この事には、もう少し先で書く事にしよう………
次の日、海へと向かった
が、やはり下調べの無い私達はビーチを探すのにも手間取った
漸くビーチを見付けたのだが、海開きには少し早い時期だった為、辛うじて海の家はやっていたが、ビーチには人影もなく、寂しい海となっていた
そして、拍車を掛ける様に私の持病が………
最初のコメントを投稿しよう!