0人が本棚に入れています
本棚に追加
一気に話して疲れたのか、佳子は一口水を飲む。
私はその間に、疑問があったので訊いてみた。
まぁ一番の疑問は1日で少なくても4件の飲み屋を回るってどういうことなんだろうって所なのだが……
「佳子って何のサークルに入っているの?」
「ワンダーフォーゲル部」
「ワンダーフォーゲル!?なんかまたずいぶんイメージにあわないものに入ってるな」
私は思わず声が大きくなった。
「いいじゃない。本格的な活動は年二回の山登りくらいで、後は普通におしゃべりしたり、個人トレーニングばっかりだから」
「で、そのストーカーは後輩だったのかい?」
「うーん。そのときはそんなことは考えなかったな。
体型は似た感じだったけど、でも髪の長さが全然違ったから、後輩ではなかったよ。
だって、その後の話は、後輩から訊いたことだから」
そうなのか。水を飲んで落ち着いた佳子は、話を続けた。
最初のコメントを投稿しよう!