少女の思考

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携帯の画面に映っていたのは代わり映えのない 自分の顔だった。 真っ暗な画面をただボーッと 眺めているだけの自分。 そこにはまるで意思などないただの 人形のような不気味さがあった。 「これが僕の顔か…」 誰に言うわけでもなく呟く。 その呟きは狭い部屋の中を漂った。 僕は布団の上に座りただジッと 暗い画面を見ていた。
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