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ふと画面から視線を時計に移してみる。
時刻は深夜二時をさしていた。
「何をしているんだろうな…」
この画面を見る行為に意味はない。
なのにあの日からずっとしている。
この画面の向こうにいる
もう一人の自分を待っている…
まさか本当にいるわけがない。
そう心ではわかっているのだが
何故か続けている。
あの事故があった日から…
僕には双子の弟がいた。
弟は僕より賢くて愛嬌があった。
そんな弟は10歳の時事故で亡くなった。
前方不注意による事故だった。
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