少女の思考

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両親にはなぜお前じゃなかったのか と怒鳴られた。 あの子を返せ、お前が死ねば と怒鳴られた。 両親にとって僕はいらない子だった。 実の子でもいらない子だった。 弟を恨みたかった。 でも弟が大好きだった。 両親も大好きだった。 だから僕は弟になろうとした。 あの時死んだのは僕だと思い込んだ。 そうすれば両親は僕を愛してくれる 僕を見てくれると思った。 だけどそれは無理だった。
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