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自分の性を
思い知らされるとき、
私はだいたい絶望で
いっぱいになるのだけど。
そうしてこぼれた涙に、
さらに思い知らされて
胸が熱くなる。
声を上げて
泣いてしまいたいのに、
桃さまが私の体と言わず
心の真ん中まで
乱暴に穿つから、
漏れ出るのは
あられもない声。
それがきっと
彼の性を煽ること、
わかっているのに。
腕を押さえつけられて
好きにされているのが、
私をいいように
追いつめてくれる。
「や、や、やめ、
やっ、あ……」
拒否なのか
性のいたずらなのか、
もはや区別が
つかなかった。
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