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やめて欲しいわけじゃない。
一方的でも別にかまわない。
ただ、
私に反応する隙を
少しだけ与えてくれればいい。
望んでいるのは、
それだけだ。
涙と激しい抽挿で
揺れる視界の中、
桃さまの苦しげな表情が
一瞬だけ目に入る。
「……?」
こういうことのさなか、
男の人がどうしても
必死になるのは
わかるんだけど。
けど、
苦しそうな理由って……。
不思議に思った瞬間、
本当に頭の中まで
貫かれたのかと思うほど
強く穿たれて、
体がしなった。
大きな声も
上げてしまったかも知れない。
そのまま
どんどん攻められて、
思わずかぶりを振った。
痛いとか
苦しいじゃなくて、
呼吸の仕方がわからない。
「……やっ、
やめ……や、
は……ッ!」
.
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