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『宇宙のランデヴー』アーサー・C・クラーク
『宇宙のランデヴー』アーサー・C・クラーク
今回紹介する一冊は、ハインライン、アシモフ と共に20世紀を代表するSF作家ビッグスリーと称されるアーサー・C・クラークの『宇宙のランデヴー』の紹介です。
この作品は、ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、その他世界中のSF賞を総なめにしました。
イギリスでの発行が1973年。日本では1979年に翻訳版発行。今回、僕が読んだのは2014年発行の改訳決定版です。
クラークについては、世界的に有名なSF作家なので、こちらで紹介するには多すぎる情報があるので興味ある人はWikipediaで調べてみてください。(ちなみに素晴らしい経歴は当たり前として、余談ですが人工衛星による無線通信の中継リレーというアイディアはクラークのものだそうです。)
またクラークといえばスタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』であまりに有名ですが、調べてみるとクラークは小説と映画脚本を同時進行するという形で進めたそうです。こちらも詳しくはWikipediaで調べてみてください。
本作品を読もうとしたきっかけは、以前に紹介しました『三体』の作者が影響を受けた一冊が『宇宙のランデヴー』だという情報を見たことです。
それを知った時、まぁSF作家ならクラークに少なからず影響は受けているだろうと思ったのですが、よくよく考えると僕自身はクラークを一冊も読んだことがないなと。
ハインラインとアシモフは、かなり前に読んだことはあるのですが。
何故かなと考えると、『2001年宇宙の旅』のイメージが大きすぎて、自然と読むことを避けていたのですよね。
これは最近読んだ作家養成本のマーケティング的な部分の話にも書いていたのですが、本好きの人はあまりに有名な小説は読まない傾向にあるらしいのです。それは、わかるなと思いましたね。
有名すぎて大体の内容がわかっていたりするので、読んでもいいけど後回しにする傾向があったり、本好きの人って自分で面白い小説を探すのが好きだったりするので有名な小説や有名な作家を避ける傾向にあるということです。まさに僕にとってクラークがそれでしたね。
ところが本作品を読んで大正解。
嬉しい裏切りというか、どうしてもっと早く読まなかったのかと後悔するぐらい面白い楽しい小説でした。
さて、前フリが長くなりましたが、
その内容は次ページで。
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