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『コカイン ナイト』 J・G・バラード
『コカイン ナイト』 J・G・バラード
現代イギリス文学の代表的な作家J・G・バラードさんの『コカイン ナイト』を紹介します。
読むきっかけは、有名なSF作家ということですかね。本屋のSF作品の棚には必ずあると思います。
短編でもかなり良い作品を多数発表していることでも知られていますが、今回はできるだけ新しい長編である本作品を選びました。
ちなみにJ・G・バラードですがイギリスでは超有名、最大の作家と言われています。(世界的にも有名です。詳しくはWikipediaをご覧ください。)
2002年初版(単行本)565ページ。
僕が今回読んだのは文庫版です。
さて、読み始めて思ったことは、これはSF小説?ということです。
簡単にあらすじを説明すると、地中海の高級リゾート地で、ある屋敷が火事になり5人が死亡。主人公の弟は自ら有罪と認める。真犯人は誰か?ミステリー小説の形で話は進みます。
富裕層、薬物コカイン、セックス。
こうなると、どうせ不倫か何かのオチかなという程度で読んでいました。
どこがSFなのか?と。
この答えは後ほど。(ネタバレではありません)
あと、これは人によって違いはありますが、僕は読みづらいと感じました。風景描写と精神描写がかなり細かく書かれています。バラードさんを好きな人はそれが醍醐味だとなるわけですが、(実際にそれが優れている特徴の一つと言われています。)初めてバラード読む人は辛いかなと思います。ただし、僕は次のバラードさんの作品を読む時には、この文章がクセになるのではと思いました。それぐらい読了後にこの小説の良さがわかったということです。
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