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『ポアロとグリーンショアの阿房宮』アガサ・クリスティー
『ポアロとグリーンショアの阿房宮』
アガサ・クリスティー
羽田詩津子 訳
ついこの間、僕が大好きなジョニーデップが出演しているということで、テレビで放映された『オリエンタル急行殺人事件』を録画して見た。
もちろんタイトルだけは知っていた。
ミステリーの女王アガサ・クリスティーの同名小説が原作だ。
ミステリー小説の世界でもっとも有名な探偵の1人ポアロ。
探偵ポアロの人柄が映画でよくわかりました。
映画はストーリーも映像も良かったです。
実はアガサ・クリスティーは読んだことがない。学生の頃から、いつか読もうと思っていたのだが、ついつい後回しになっていた。
僕には探偵シャーロック・ホームズもいたし、探偵フィリップ・マーロウもいたからだ。
だけど探偵エルキュール・ポアロもなかなか良さそうだ。紳士で知的な探偵。
そこで今回はアガサ・クリスティーの作品『ポアロとグリーンショアの阿房宮』を読みました。
この作品は幻の作品と言われていて、アガサ・クリスティー死没38年に発表された作品。
2014年です。
ただし、この中篇(約120ページ)小説がもとになっている長編ミステリー作品がすでに存在しています。ファンはその違いと共通点が楽しいわけですね。
あらすじは、田舎の大きな屋敷でお祭りを開くことになったのですが、その企画として今流行りの《謎解きゲーム》をすることになったのです。
しかも《殺人事件の謎解きゲーム》。
それの犯人、動機などを当てれば賞品がもらえるわけです。それが実際に、、、。
というわけで、ミステリーですからあとは読んでからのお楽しみです。
面白そうですよね?
実際、面白かったです。
アガサ・クリスティーは、たくさんのミステリー小説を発表していますが、プロットの天才とも言われています。今のミステリー作品の原型みたいものを作った人なのです。
今回の作品も、そう繋がるかと感心するようなミステリーです。
また、作品は時代的に古いですが、全く違和感がないです。むしろ読みやすい文章です。そして物語がわかりやすい。余計な装飾がないミステリーなのに、きちんと人間らしさも描かれています。
安定感が抜群。
さすがアガサ・クリスティーとしか言いようがないです。ミステリーの教科書みたいな感じです。
その分、現在のミステリー好きには物足りない人もいるかもしれませんね。
僕としては探偵エルキュール・ポアロが気に入りました。ポアロの名作はいくつもあるので、全部読みたいです。
まずは『ABC殺人事件』かな。
それとも『アクロイド殺し』かな。
おわり
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