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『カエルの小指』 道尾秀介
『カエルの小指』 道尾秀介
今回は道尾秀介さんの『カエルの小指』を紹介します。
図書館に借りていた本を返却に行って、ついでになんとなく本を探索していたら、コレを見つけてビックリ。
去年の今ぐらいに新刊単行本として本屋に並んでいるのを見て、絶対に読みたいと思っていた作品です。その時は他にも読みたい本があり、ついつい読むタイミングを逃したのですが。
それが、まさかの図書館で発見。
図書館では読みたいと思う本って、貸し出し中でなかなか無いのが当たり前なんですよね。新刊や人気作家ならなおさら。というわけで、すぐに借りてきました。
この作品は『カラスの親指』という作品の続編です。と言っても、単独でも読めるようになっています。もちろん繋がりがあるので、読んでいた方がより楽しめます。
僕は『カラスの親指』は本も読みましたし、映画化されているので映画も観ました。(映画と本の結末は若干違います。)どちらも凄く良かったですよ。
なので、コレは凄く楽しみ!
で、結論から言うとメチャメチャ良かったです!
内容はネタバレになるので控えますが、簡単に言うと詐欺師たちの話です。(『カラスの親指』も)前作から犯罪行為をやめて、まともに生きていた詐欺師が、あることをきっかけに、また動き出すわけです。
本作品はエンタメ・ミステリー小説に分類されると思いますが、とにかく面白い。
道尾秀介さんの作品は好きで何冊も読んでいるのですが、『騙し』が凄く快感なんですよね。だから読んでいても、「これは、もしかして?」「これも、もしかして?」という感じで推理しながら読んでいくのですが、すっかり騙されてしまいます。細かな騙しが、たくさんあるので読んでいて気が抜けない。それが楽しい。
またストーリー自体は、軽くはなく考えさせられたり、悲しかったり、泣けるような場面もあると思います。
『カエルの小指』は間違いなくお薦め!
道尾秀介さんの作品で、実はまだ読んでいない作品も結構あるので、また探して読みたいです。
また「騙されたい!!」
おわり
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