『三体 死神永生(ししんえいせい)』劉 慈欣

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cb2f6ac8-2a90-4da5-a447-c93bdc723007 まるで、スターウォーズをエピソード1からエピソード9まで見た感じ? 何十巻もある漫画を全部読んだ感じ? 最後の方のページを捲る時は、終わらないで、終わらないでと、思いながら読んでいました。 第一部から第三部まで、たぶん2千ページ以上あると思います。 それでも、スラスラ読めるほど面白かったです。 スターウォーズの名前を出したので、なんだか宇宙人と戦ったりする物語と思われてしまいますね。全然違います。ヒーローは存在しません。 ミステリー要素(謎解き)はありますが、メインではないなと。 読んでいて、とにかく次の展開を知りたくなることは確かです。 この感覚は、読んでいただかないと伝わらないかも、です。 メッセージ性もあり、ある意味で考えさせられる部分もあります。 宇宙人はいると思いますか? もちろんいます。 私たちは宇宙に住んでいるので、 宇宙人ですよね?笑 地球外知的生命体は? その定義って、結構曖昧な部分もあるのですよね。知的とは?から考えると。 良い意味で、自分自身の小ささを感じました。 なんて自分は小さいのだろうと。 時間軸的にも、今の時間は惑星レベルの歴史から見ると、なんて一瞬の出来事なんだろうと。 だから? と、言われるのかもしれません。 物語の中で、茶道の場面があります。 とても良いシーンです。 さて、宇宙と、生きることと、茶道と、どんな繋がりがあるのか? 茶道の心得とは? これは本筋とは、あまり関係はないのかもしれません。 だけど、コロナ禍の今、僕は思ってしまうのです。 インターネット上で溢れる他人の上げ足取りのようなコメントを見ながら、この物語を読んだ現代を生きる日本人は、一体どのように感じるのかを。 おわり
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