第1章

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「いーなー。私も格好良い彼氏が欲しいー。」 『…なに言ってんの。凛衣も居るでしょ、彼。』 「あんなに容姿優れてないんだもんー。不細工、不細工。」 『………』 そう言って、手をひらひらと宙で仰ぐ。 自分の彼氏を不細工呼ばわりですか。 それこそ酷くないですか。 ブウブウと頬を膨らませる彼女を尻目に、片肘をついた。 まあ。瀬上拓海とは付き合いたくないけど。と、彼女。 …今度は、人の彼氏まで否定しますか。 全く、この美人は。なんて人だ。
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