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そんな二人を見て、横に首を振る。
嫌なわけじゃないんだよ。
悪態ばっか吐いてるけど本心で嫌い同士な訳じゃないって知っているから。
ただ、多少は互いに素直になってくれればいいんだけど。
あ。素直すぎて対立しちゃうのか。難しいなー。
「ってわけで。桜田どっか行け」
「はあ?」
「――――!?」
そう拓海が呟き、そっと肩に腕を回されたかと思うと。突然グイッと拓海の方へ身体を引き寄せられる。
いつの間にか肩と肩が触れ合っていて。それを自覚すると、恥ずかしさが募って頬が赤らめていく。
そんな姿を見られまいと、思わず顔を伏せた。
体全身が熱を帯び始めて、熱い。
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