第1章

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優しいけれど、どこか鋭い眼光が光る瞳が私を捉えて離さない。 ……厄介なことになった。 こうなると拓海は面倒臭い。 その何故か、を言うまで話から逃れることを許さない。 適当に理由! なんかこじつけないと。 「紗和」 『(どうしようどうしよう。)、』 「さーわー。」 『………だって、』 「ん?」 『だって、食べ物に夢中だったんだもん。』 「………。」 『………………。』 「………………。」 『………………と、いうことです。』 「……………………はあ?」 意味わかんねー。顔に似合わない素っ頓狂な声を漏らす拓海。 ……うん、ですよね。 私も拓海の立場ならそんな反応すると思う。
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