第1章

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私は手に持っていた小説を膝元に置き、降り続ける雪をだだ眺めていた B「なにしてんだ?ぼ~っと外なんか見て」 A「あ、お兄ちゃん、なんでもないよ」 B「そっか…てっきり昔みたいに俺と外で遊びたいとか考えてんじゃねえかなって思ってたんだけど」 A「え?……ち…違うよ…ただ、本読むのに疲れたから休憩してただけだよ」 B「そっか…あ、そうだ、これ」 A「あ…」 小さい頃よく作ってくれたサンタウサギだ B「これ好きだったろ?それにほら」 お兄ちゃんのもう片方の手には同じサンタウサギが乗ってあった B「メリークリスマス」 一瞬言葉が出なかった しかしすぐに私は昔と変わらないとびっきりの笑顔で… 「メリークリスマス!!お兄ちゃん!」 お兄ちゃんは私より3つ年上で小さいときから優しくて、いつも私のことを考えてくれる… すっごくかっこよくて大好きなお兄ちゃん…
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