優しき魔女ミサキ ～鬼畜なヒキコモリ～

優しき魔女 「押し売りは駄目！ 絶対！」

　奴隷の持ち主は逃亡した奴隷を放置するのも監督不行届として多額の罰金が科せられます。さらに逃亡したものに対し失踪届を出す＝所有権の放棄、でもある訳です。

　と、言うわけで特に感動や哀愁漂う出会いだった訳ではありませんが、奴隷の幼女を押し売りされた訳です。
　お値段？ 子供の死亡率も高い上に幼過ぎて非力なため愛玩用くらいにしか需要がないらしく、前世で言えば安い海外産ママチャリ位のお値段でした。

　ちなみにその位のお値段を払えば花街で年頃の女性とニ、三回はニャンニャン出来るそうですので、変態鬼畜でもなければ割りに合わないお高い買い物、ということのようです。

　ハァッハッハッハ！！ 残念だったなロリ○ンどもめ！！
　私は手に入れたぞ！ 悔しかったら転生して怖いおっさんに押し売りされてみろや！！ ……ぁあもぅ……

　固いパンで口の中を切ったのか、血と唾液が混じって顔を汚しつつも必死に齧り続けている少女、その細すぎる首に繋がった縄を持ちつつ、大きくため息をついた私でした。