第1章 犯行声明

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 眠れぬ夜・・・ 僕は、何故か窓の外を眺めていた。 ベランダに出るまでも無く、ブラインドを閉めない限りは、窓から墓地が見える。 僕は、気持ちが悪い、怖いと、思いながらも、金縛りに遭ったかのように、身体が動かず、じっと墓地を見つめていた。 すると、以前感じたことのある奇妙な感覚に陥った。 何だろうと思いつつ、よく目を凝らして見ると、黒い物体が上下左右に飛んでいるではないか。 それも・・・二つ。 真夜中の墓地。
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