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「うーむ…」
ぼくは唸っていた。
数分前…
いつも通り9時に起きたぼくは、ちらりと昨日の女の子の方を見た。
一瞬死んでるように見えてびっくりしたけれど、すーすーと寝息をたてているのを聞いて安心する。傷は深手だったが、吸血種の彼女からしたら多分なんてこと無いだろう。
もしもぼくがあの状況で彼女を助けてあげなかったら、どうなっていたかはわからないが。
そしてぼくはちょっとした好奇心で彼女の頬をつついてみた。
つんつん……
「ふにふにしてる…」
つんつんつんつん…
「……んー…」
彼女の声を聞いて我にかえった。
なんだか罪悪感がわいてきたけれど後の祭りで、彼女を起こしてしまった。
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