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起き上がった彼女と目が合った。
「……」
黙りこむぼく。
「……」
彼女はずっとぼくをみている。
そっと彼女に話しかけた。
「おはよう。」
「………だあれ?」
疑問符がいくつも浮かんだけど、とりあえずは様子をみるとする。
「ナツメだよ。昨日ぼくのこと、呼んでたよね?」
「わかんない。」
「きみの名前は?」
「…わかんない。」
「ほかに知ってること、聞いてもいい?」
「………何もわかんないよ…」
泣き出してしまった。
「うわ、ごめん!泣かないで!落ち着いたら話そう?」
今に至る。
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