0人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
ぼくはなんとか説得して、ついてきてもらった。それから、アリザの提案で、吸血種少年のレイ君(通称、田中。理由は不明。綺麗な名前なのに。)も一緒についてきている。吸血種のことなら同種のレイ君がいた方がいいのではないか。という全うな意見を頂戴した。
レイ君はこの街でも珍しい吸血種だけど、もさもさの頭を真っ黒に染めていて、不思議な雰囲気を放っている。
まあ、意外と面倒見もいいし、落ち着いている。他の子供たちも見習って欲しいものだ。
家に着くと、例の女の子はぼくのペット、トカゲの住処の前に張り付いていた。
「ただいま」
呼びかけてみたけどやっぱり返事はない 。
最初のコメントを投稿しよう！