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 血をたどった結果、ぼくは誰もいない交差点、信号機の下で女の子を見つけた。その女の子は血塗れになっていて、虚ろな目はどこを向いているのか分からなかった。 「大丈夫かっ?!」  ぼくは急いで女の子を抱きかかえた。女の子は口をぱくぱくさせて何か話そうとしている。 「…ナ…ツメ…さいご……に…」 一瞬世界がぐるりとまわった。 「………え?」 知らない女の子に名前を呼ばれ、ぼくは混乱した。それも血塗れの状態で。  事態は急であることを思いだし、急いでもと来た道を戻るが、その間ずっと、女の子の言葉がぼくの頭の中でぐるぐると回っていた
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