第1章 キムンの傭兵

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第1章 キムンの傭兵

かつて北加伊道に日帝の文化を伝えた松浦タケシロウは、オトイネップに伝わる伝承を長老に伝えられた。 我々は自然に生き、生かされている。 全ての自然にはカムイが宿られており、何度も輪廻輪転し滅びることがない。 だからこそ、我らアイヌは滅びないのだ。 君がいるこの大地、そして我らのいる大地を我らはこう呼ぶ、「カイ」、この国に生まれた者、と。 アイヌもカムイも、総てこの大地なくして存在しない。 それをどちらか片方が忘れし時には、災厄をこの大地は産まれるだろう、と。
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