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「う~らぁ~めぇ~しぃ~やぁぁぁあああ…」
「うわああああああああ!!」
地の底を這うような低く怨めしい声に、びくびくと辺りを窺っていた生徒が飛び上がって悲鳴をあげる。
「お前か…お前が殺したのかああああああ!!」
「いやあああああ!!」
「っだ、大丈夫!ここに居るのは全部生徒だから!偽物だから!」
「ふぇぇぇ…」
大きな瞳に涙を溢れさせ、今にも腰を抜かしそうになるポメラニアンに良く似た男子生徒の肩を、もう一人の生徒が支え、抱き締める。
「俺が、俺が椎野を守るから!」
「太田くん…」
「椎野…俺、椎野の事を…」
「太田くん…僕…っ」
「俺の目の前でいちゃついてんじゃねぇぇえええ!!」
「ぴゃあああああ!」
「ぎゃあああああ!!」
「呪い殺すぞてめぇらあああああ!!」
「え、栄ちゃん落ち着いて!落ち着いて栄ちゃん!」
血みどろの死に装束を着た怨霊の目の前で告白劇を展開する糞リア充どもに我慢しきれず、怒鳴り付けて追い払う俺に縋りついて制止する親友の声にぴたりと動きを止めると、安心したため息とともに俺を掴まえていた手は離れてしまい、少しだけ寂しさを感じてしまった。
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