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「……ぁっ……」
「一都(かずと)……イイのか?」
自分以外の体温が、間近で感じられる。
そればかりか、唾液を含んで湿っている舌が、おれの身体を這い回る。
それで舐められた所は、外気に触れると直ぐにヒヤッとして、冷たさを感じてしまう。
たった、それだけの事――なのに、今のおれは、そんな些細な事にも興奮を覚えてしまう。
しかも、こんな浅ましい自分が、彼の目にも触れてるかと思うと……落ち着かない。
「……やっ……コウ……」
後ろからおれを抱き締める体勢になって、そこから伸びてきた手が、乳首を執拗に弄ってくる。
女の子のそれとは違い、薄っぺらい自分のものに、相手が満足するはずは無いけれど……触れられているこっちとしては、感じてしまう。
多分、そこには性別に関係なく、性感帯があるのだと思う。
「一都……可愛いなぁ。乳首だけで、こんなに感じてるぜ……」
「あっ……んんッ……コウ……」
耳元で吐息混じりに囁かれた後、乳首を弄っていた片方の手がおれの下肢に伸びてくる。
そして、自己主張してる所へ、刺激を与え始めた。
「あっ、あぁっ……こ、コウッ……」
直接伝えられる刺激に逆らえる訳も無く、自分の意思に反して、おれの口からは快感の声が漏れた。
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