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「ああ、太陽が眩しい・・・」
2つの太陽はどちらも平常運転。上ばっかり見てても首が疲れるし眩しいので前を向く。
「んっ?」
一瞬だけ視界の左端が光った気がした。一瞬だけであり、気がしただけなので、恐らく気のせいだろう。気のせいだと思うが。
「・・・・・」
気付いたら俺は、光っていた場所に左手を伸ばしていた。
そして自然に、さっと左手を内側に払う。
【カイム】
レべル1
「なんだこれ?」
文字と数値がいきなり表れた。
レべルというのはよく分からないが、表示されている【カイム】というのが俺の名前だろうか? なんかそれっぽいけど、少しだけ違和感・・・、いや、なんかしっくりくる。しっくりくるぞ。
よし、今日から俺はカイムだ!
「・・・・邪魔だな」
どうすれば出てきた文字と数字が消えるんだと思っていると、勝手に消えた。時間が経つと自動で消えるのかな?
「まぁ、いいや。取り敢えず何処か、誰かに会おう」
少し汚れた服はちゃんと着ている。が、道具などの物は何も持っていない。食べ物や水もない。 体力のあるうちに誰かに会うか町を見つけるかして、情報を得る必要がある。
どっちにしろ、今は動かないとな。歩ける場所を真っ直ぐに歩こう。
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