みーくんの誕生日ー4 <side 湖々海>

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「迷惑なんか、掛かったっていいじゃないの」 「え?」 宥めるように、肩を抱いたままポンポンと叩いてくる。 「怖かった、嫌だった、もっと早く助けてよって。我がまま言ってうんと甘えちゃいなさい」 「でも……」 ただでさえも迷惑かけてるのに。 「彼にとっての迷惑は、あなたに“大丈夫”って言われる事よ」 「そう、でしょうか」 「あなたは彼が辛い時に、大丈夫って拒絶されたらどう思う?」 そんなの寂しい。 彼が辛いなら、何かしてあげたい。何も出来ないのなら、せめて傍にいてあげたい。 「彼も同じ事を思っているんじゃないかしら」 諭すように、わたしの顔を覗き込んで微笑んでくれた。
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