みーくんの誕生日ー4 <side 湖々海>

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「それにあなたのワガママを受け取れないような、そんな小さな器なのかしら?彼は」 最後はおどけてそう言うと、バチンと音がしそうなくらいのウィンクをした。 「湖々海(ココミ)、いいか」 丁度いいタイミングでノックがして、みーくんが顔を出す。 「待たせて悪かった。ホテルに戻ろう」 もし彼が、申し訳なさそうな表情をしていたら。 もし彼が、怒りをあらわにしていたら。 「みーくんっ」 こんなに素直に彼の広げた腕の中に、飛び込む事は出来なかっただろう。 「ん。良く頑張ったな、湖々海(ココミ)。偉かったぞ」 「ふっ……わぁぁぁぁんっ」 愛情に満ち溢れた微笑みで、その温かい胸で。強張った心と体を受け止めてくれた。
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