みーくんの誕生日ー5 <side 青山>

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バスルームから、ガサガサと音はしたものの。それから静かになったまま、しばらく経っても出てくる気配が無い。 「湖々海(ココミ)?どうした、具合でも悪いのか」 「……みーくん」 縋るような彼女の声に、ドアを叩いて声を掛けた。 「どうした、とにかく開けるんだ」 「……の」 「は?」 消え入るような声がかすかに聞こえて、聞き取れずに問いかける。 「なんだ、どうしたんだ」 「恥ずかしいの」 意味が分からない。 「いいから開けろ。でないとドアを蹴破るぞ」 「ま、待って」 焦った声がして、バスルームの鍵の開く音がして。すかさずドアを開いてやった。 「湖々海(ココミ)っ」 「きゃっ」 その瞬間、俺の目に飛び込んだのはーーー
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