Chapter 1 Unclear Sky

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キーンコーンカーンコーン。 「はい、お疲れさまでした」 夜来も未来も普段は大学生。特にこれといったこともなく、普通に講義を受ける身分。 「これってどうなんだろうな」 「どうしたの?」 「こうしてさ、当たり前のように大学に出てきて、当たり前のように講義を受ける。 将来のために必要だといえば、そうなんだけど、こうした日常自体、何かに監視されているように感じる。なんとなく、だけれど」 「夜来くん……」 未来の視線が落ちる。 「私、見てる?」 「なぜそれを聞く?」 「……ううん……なんとなく」 何か恥ずかしかったのか、またすぐに元の表情に戻した。
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