Chapter 1 Unclear Sky

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「でもさ、できるのなら、もう、早く終わらせたい。もっと、身近なところに、出口があるなら、それに賭けたい」 「もっと身近なところ?」 そうは言いつつ、夜来の口調がそう明るくはなれないということは、泊にも感じ取れていた。 それだけに、もう何を言っても驚かないつもりでいた。 だが。 「警察……行ってみようか」 墓穴を掘っているだけではないのか。自分から警察に首を突っ込むなどと。ただ吊るしあげられて終わりだろう。 「どうして急に?」 「むしろそのほうが、直接かけあうという意味では、早く終わらせられるきっかけになれるかもしれない。お上なんかよりはよっぽど近くにいるだろう?」 早く決着をつけたい、その気持ちは本当だ。ならば今は、それを尊重すべきなのかもしれない。
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