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次の日も…
ドアをノックする音
僕は段々楽しみにしていた。
―こんにちは
――こんにちは
―どう?おもいだせた?
――無理だった。
―そう…
姿が見えない。だが、声は悲哀を帯びている。
―ワタシ、キミにヒントをノコしてあげるわ。
―ワタシがいなくなったらトビラをあけてみて。
その一言を言い終えると、ドアにあった誰かが居た感覚は消えていた。
開かないはずのドアは開く。
足下には花の刺繍が施された可愛らしいハンカチ
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