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『それじゃあ投票を行うよー。お手持ちの投票機から1分以内に〈脱落するべき〉だと思う人間を選んでねー。最も投票の多かった人間が今回の脱落者となるから、慎重にねー。ただし、〈聖者〉が脱落者に選ばれた場合は、聖者の指定した人間が脱落者となるから、相手選べよー。それじゃあスタートね』
「ど、どうするんだよっ!結局誰にすんだよ!」
「ごちゃごちゃうるせーぞコラ、お前に投票してやろうか」
「待ってよアンタたち!さっき言ったとおり一人が一人づつに投票して、票数が同率になればゲームが見送りになるでしょ!最後までそれで行けば問題ない筈よ!」
「あんたバカなのか?その方法でいけば〈暗殺者〉は賞金欲しさに毎ターン二票投票するに決まってるだろ」
「暗殺者さん聞いてください!お願いします、投票は一票だけにして下さい!」
「はぁ……俺が〈暗殺者〉だったらそんな見返りのない頼みは聞かないね。まあ俺は違うけど」
「もう時間が無いぞ!もういい!俺はこいつに投票する!」
「はぁ!?なんで俺なんだよクソッ!その投票機寄越せ!」
「みんなお願いだから落ち着い――」
『投票を締め切ったよー。それでは結果を発表しますよーっと。今回の脱落者は……』
「なんで……」
「なんで……私なの……」
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