第1章
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その時、玄関からピンポーン、とチャイムの音がした。 パタパタと母さんが玄関に走る音がする。 「悟、健斗君よ」 俺は耳を疑った。 なぜなら健斗は、先ほどメールで流れてきていた張本人だったから。 「こんにちは。 きょうは突然すみません。 悟に話したいことがあって」 そう言ってずかずかと部屋に上がり込んでくるのは、まさに健斗だった。
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