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第2章 恋に堕ちて
1
毎日の平和すぎる生活が、なぜか、僕を不安にさせた。
やはり、簡単には再就職の目処は付かなかった。
しかし、そんな事は、始めから解かり切ったこと。
僕を、不安にさせる要因では無かった。
では、この胸騒ぎは、いったい何なのだろう。
僕のこれまでの不幸は、単なる序章とでもいうのか・・・
最近、頻繁に、同じ夢を見る。
今を遡る事13年・・・
1988年・・・フランス。
一人の女性が、僕に向かって微笑んでいる。
それは・・・
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