第2章 恋に堕ちて

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僕の人生において、最も愛した女性。 一目惚れした、唯一の女。 本名、クリスチーナ・ラバン。 彼女は、フランス人の父と、日本人の母の間に生まれた、混血児であった。 クリスタルの様に透き通る、白い肌。 東洋の香りを醸し出す、漆黒のストレートヘアー。 エメラルドブルーに光る、斜めに切れ上がったアーモンドアイ。 今でこそ、ハーフといえば聞こえは良いが、所詮は混血児。 やはり、フランス人のクリスチーナとて例外ではなく、幼い頃は、随分と、ひどい差別やイジメにあったらしい。
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