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それでもクリスチーナは、成長するにつれ、母の血に誇りを持ち、日本という国に対して、憧れさえも抱くようになっていった。
そんな、17歳の秋・・・
クリスチーナは、この僕と廻り逢った。
その頃の僕は、仕事に悩んでいた。
一流デザイナーを夢見て、上京したものの、未だに芽が出ず。
25歳になっても下請けのパタンナーでは、もう手遅れかもしれないと焦っていたのだ。
そして、その焦りが、僕をある行動へと奮い立たせた。
自分の勤める会社の取引先である、デザイナーK氏のパリ・コレクションに、スタッフとして同行することを決意したのだ。
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