第2章 恋に堕ちて

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もちろん、それは社命ではなく、有給休暇を貰っての自費参加であり、ボランティアであった。 デザインに対する勉強という意味もあったが・・・ 何より自分の感性を高める最後のチャンスとして、一流の世界を肌で感じる為に、自ら志願したのである。 デザイナーK氏のショー用の各色サンプルを、一部ではあるが、僕が請け負い作製した事がきっかけで、バック・ステージでのヘルプが許されたのだった。  1988年春夏パリ・プレタポルテ・コレクション。 それは、ルーヴル美術館において、10月14日から21日まで、8日間に渡って、開催された。
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