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現在とは異なり、まだまだ新人デザイナーの台頭は見られず、一流大御所デザイナーのみの、僅か20メゾンという参加数であった。
当時はまだ、常設のショー会場は誕生しておらず、ルーヴル美術館の中庭に特設テントを設営し、それをメイン会場として開催されていた。
現在の様に、別会場に分散するようなことは無く、全てのメゾンは、メイン会場にまとまった形でファッション・ショーを行なった。
その為、ルーヴル美術館及びその周辺は、国を挙げたお祭り騒ぎのような、様相を呈していた。
パリ・コレクションに入場するには、数々の難関が待ち受けている。
入り口で、招待状とパスポートの提示を求められ、そしてセキュリティー・チェック。
更に、テント入り口での再チェックがある。
それでも、現在ほどの厳重警戒では無かったので、こっそりと中に入る名人が、何人かは存在した。
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