第2章 恋に堕ちて

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バイヤーやメゾンの顧客といった招待客を合わせると、一つのメゾンのショーでも、2000人以上もの人が集まっているのではと思われた。 ファッション・ショーに関しては、東京でも何度か経験があったので、慣れていたつもりだったが、さすがにパリ・コレクションともなると、その規模と雰囲気は想像を絶するものがあった。  僕は、遅い昼食の為に食事の店を探そうと、高揚した気持ちのまま、会場であるルーヴル美術館を後にした。 少しばかり歩いた所で、スタッフIDカードをぶら下げていた僕を、じーっと見詰める一人の女性と目が合った。 そう、それが・・・ クリスチーナとの運命の出会いであった。
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