第2章 恋に堕ちて

9/20
前へ
/39ページ
次へ
彼女は、満面の笑みで僕に近づくと、親しみを込めて、こう言った。 「ワタシハ、デザイナーKサン、トッテモ、トッテモ、スキデス。 アナタハ、デザイナーKサンノ、カイシャノヒトデスカ?」 どう見ても西洋人の彼女が、まさか、日本語を話すとは思ってもいなかったので、僕はあっけに取られてしまった。 それと同時に、彼女の美しさに魅せられてしまったのだ。 これまで、一目惚れなど在りえないと思っていた自分が・・・・ 見ず知らずの異国の女性を目の当りにして、たった今、恋に落ちてしまったのである。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加