祖国の守り手、司令官の帰還

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◇  国防軍司令長官島中将の帰還。世界へ向けての報道が大々的に行われた。今まで姿を映し出したことが無かったが、今回は違う。 「私は国を護るために、その存在の全てを捧げる。日本の未来を願う者よ集え、誰であれその心を必ず認める!」  島の隣に一人の年若い女性が居た。補佐官でも、副官でもない。司令官代行だと紹介され世界を驚かせる。  程なくしてアメリカが日本との協定を発効し参戦、ニカラグアやレバノンもまた日本に味方した。世界から招集を掛けたクァトロ、その軍勢は十万人を超え自衛隊の補助戦力の域を大きく逸脱した。  国防軍への志願者が集まり、大幅に自衛隊の数が減ると比率はますます縮まり、ついには肩を並べる。  臨時の戦時内閣の任命により、島中将が大将に昇進。自衛隊、国防軍、クァトロの総司令官に就任した。  悠子はクァトロの司令官代行として在り続けた。彼女もまた少佐に昇進する。 「中国軍を日本から叩き出せ!」  勢いを得た日本、侵略者を国内から追い出しついに防衛に成功する。中国軍が諦めたと知ると、ロシア軍もまた北へと去って行く。  全てが終わりクァトロナンバーズが一同に介した。
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